JGAP　一般社団法人 日本GAP協会

ASIAGAPについて

ASIAGAPは、GFSI（Global Food Safty Initiative）から承認を受けたGAP認証制度です。JGAP農産物と同様、食品安全、環境保全、労働安全、人権福祉、農場運営の要素を含んでいます。
GFSIのベンチマーク要求事項にそった基準作成が求められるため、食品安全の要素の中に、HACCPをベースとした考え方、食品防御や食品偽装防止が含まれています。また、GFSIのベンチマーク要求事項にそった審査のやり方を実施するため、標準的な規模の個別認証では、1日（8時間）以上の審査が求められています。また、サンプリングにより非通知審査が行われる場合もあります。

認証範囲・対象品目

ASIAGAP認証は、青果物、穀物、茶の3つの分類ごとに行われます。それぞれの分類と工程の関係から、GFSIに承認されている認証範囲を表に示します。なお、BIII（※1）のみでの認証は認められていません。
また、分類ごとに標準品目名リストがあり、リストに記載された品目が認証の対象となります。

農産物の分類と工程、GFSIコードの関係

工程	青果物	茶	穀物
栽培・収穫	○BI	○BI	○BII
取扱	○BIII （選果等）	○BIII （荒茶）	○BIII （乾燥・調製）
加工	―	×仕上茶（※2）	×精米（※2）

（※1）BIIIは、ベンチマーク要求事項Ver.2020（2020年2月発表）より、Dが名称変更したものです。
（※2）仕上茶、精米の認証を希望する場合は、JGAPでの認証は可能です。
次のASIAGAP改定時には、DはBIIIに変更する予定です。

GFSIが規定するセクターの説明

セクター	説明
BI	植物の栽培（穀物と豆類を除く）
BII	穀物と豆類の栽培
BIII	植物製品、ナッツおよび穀粒の前処理プロセス

GFSIについて

GFSI（Global Food Safety Initiative：世界食品安全イニシアティブ）は、世界中の消費者に安全な食品を届ける上で、確かな信頼を築くため食品安全マネジメントシステムの継続的改善を図ることを目的に、世界的に展開する食品関連企業・団体が参加する非営利団体です。主な活動の一つに、食品安全認証プログラムの承認があります。

ASIAGAP指導員

指導員とは、農場が認証を取得・継続するために支援・助言をする人をいいます。
ASIAGAPの基本的なことを学ぶ研修「ASIAGAP指導員基礎研修※」に合格した人は、協会に指導員として登録されます。
※「ASIAGAP指導員基礎研修の合格」は、JGAP指導員基礎研修合格およびASIAGAP指導員基礎差分研修修了と読み替えます。

さらに複数の指導経験を持ち、団体認証に関する知識を持ったASIAGAP指導員は、申請するとASIAGAP上級指導員として登録することができます。
指導員資格を維持するためには、ASIAGAPに関する最新知識を習得し続ける必要があります。

ASIAGAP審査員

審査員とは、農場（団体）の審査をする人をいいます。
審査員には、次の3つの段階があります。

1. 上級審査員
   ひとりで農場の審査ができる。
   ひとりで団体事務局の審査ができる。
2. 審査員
   ひとりで農場の審査ができる。
   上級審査員立会いのもと、団体事務局の審査ができる。
3. 審査員補
   上級審査員または審査員立会いのもと、農場の審査ができる。

ASIAGAP審査員になるためには、GFSIが規定するセクターごとに学歴、経歴や研修受講などの要件があります。詳細は、「ASIAGAP総合規則 11章」、補足レターをご覧ください。

ASIAGAP認証の表示方法

農場や団体がASIAGAPを取得していることを示す方法の一つが、認証農場ロゴマークを使用することです。使用するには、協会へ申請し、許諾を得る必要があります。
申請手続き、使用条件、手数料などの詳細は、「ASIAGAPロゴマーク使用の細則」で定めています。

ASIAGAP認証農場ロゴマーク

ASIAGAP認証農場ロゴマークを使用しない表示

ASIAGAP認証農場・認証団体は、認証を受けている農産物に次の表現を用いて認証を受けていることを表示することができます。（※ASIAGAP認証農場ロゴマークは消費者向け商品への表示はできません。）

「この商品は、ASIAGAP認証農場 登録番号A000000000で生産されました。」

表示を希望される場合は、申請が必要です。申請書はロゴマークのページをご覧ください。