ASIAGAP の実践

ASIAGAP導入手順

さて、ここまでASIAGAPが求める農場運営について説明してきました。
ここからはASIAGAPを取得するまで、どのような手順で進んでいくのかを解説していきます(写真はJGAP、ガイドラインに則したGAPに関するものも当も含まれています)。


1 ASIAGAPの概要と求められる農場管理の習得

このページでも簡単にご説明しましたが、最初に「ASIAGAPとはどのようなものか」「どのような農場管理が求められるのか」を学ぶことになります。
写真のように、実際にASIAGAPを取得している団体で研修を行うこともあります。

現地研修
(原図:北海道上川農業改良普及センター)

2 責任者の明確化と資質向上

農場の組織体制では①農場 ②商品管理 ③肥料管理 ④農薬管理 ⑤労働安全 ⑥労務管理の責任者を決め、その担当責任者が必要な知識を習得します。

肥料・農薬の使用方法の研修
(原図:北海道上川農業改良普及センター)

3 生産環境の確認とリスク評価

農場の各生産工程、環境を確認しリスク評価を行います。
写真は堆肥が圃場へ与える可能性について検討しています。

堆肥の堆積環境の確認とリスクの検討
(原図:北海道上川農業改良普及センター)

4 手順づくりと必要書類、記帳台帳の整備

リスク評価を基に手順づくり、必要書類を整備します。

必要書類、帳票の確認
(原図:北海道上川農業改良普及センター)

5 環境整備とルールの周知

ほ場、施設の環境整備を行うとともに、従業員へ農場のルールを周知します。

従業員へのルールの説明会
(原図:北海道上川農業改良普及センター)

6 生産活動の実施と記帳

農場のルールに即して農場管理を行い、実績を記帳します。

肥料保管場所の肥料在庫台帳
(原図:北海道網走農業改良普及センター)

7 内部監査

農場は、年に1回以上「管理点と適合基準」の求める農場管理が実施されているか確認します。
「管理点と適合基準」について適合・不適合を自ら確認し、不適合については是正を行います。

内部監査での書類の確認
(原図:北海道網走農業改良普及センター)

8 審査、認証取得

審査を受け、是正項目を是正することにより認証となります。

審査での現地確認
(原図:北海道網走農業改良普及センター)