2014年7月31日 「GAP Japan 2014 -日本のGAPの今が分かる-」
企画目的
政府が策定した食料・農業・農村基本計画においてもGAPは農産物の安全を確保する中心的な取り組みに位置付けられ、その普及は農業界と流通業界の共通の課題となっている。
日本GAP協会はGAP普及のための非営利団体として、各方面のGAP普及の進捗について関係者の情報を共有することを目的として、シンポジウム「GAP Japan」を開催することとした。
開催概要
■主催:日本GAP協会
■日時:2014年7月31日(木)13時から17時
■場所:東京大学 弥生講堂 (東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内)
■後援:農林水産省、日本農業普及学会、日本フードシステム学会、全国農業会議所、世界緑茶協会、全国茶生産団体連合会、全国農業改良普及支援協会、全国肥料商連合会、日本茶業中央会、日本適合性認定協会、日本農業法人協会、日本プロ農業総合支援機構、日本料理アカデミー、日本政策金融公庫、野村アグリプランニング&アドバイザリー
■協賛:アグリフュー チャージャパン、イーサポートリンク、ケーアイ・フレッシュアクセス、住友化学、立山酒造、つくば分析センター、日本食農連携機構、農業技術通信社、バイエル クロップサイエンス
講演等のスケジュール
13時 開会
オープニング
「JGAPの今とこれから」 日本GAP協会 理事会
基調講演「地理的表示保護制度とGAP」
地理的表示保護制度とは、特定の地域で、固有の製造方法・生産方法で生産され、品質などで特徴を持つ食品・農林水産物の名称を行政に登録する制度であり、2014年6月に法案成立した新しい制度です。
この制度では、産品の社会的な評判や歴史などが考慮される一方、産品ごとに「地域×生産の方法(品種や管理基準など)×品質」が定義され、それを指導・検査する活動も求められます。
地理的表示保護制度は単なる商標や表示の話だけではなく、産品の特徴や品質の高さを裏付ける管理体制が求められることからGAPと関連があります。
導入 「地理的表示保護制度とGAP」
日本GAP協会 専務理事 武田泰明
講演1 「日本の地理的表示保護制度」
農林水産省 食料産業局 新事業創出課長 坂 勝浩
講演2 「EUの地理的表示保護制度」
駐日欧州連合代表部 通商部 調査役 中曽根 佐織
質疑応答
話題提供 「GFSIが農業界とGAPに与える影響」
日本GAP協会 専務理事 武田泰明
GFSI(Global Food Safety Initiative)は、グローバルに展開する70か国400 社以上の小売業・食品メーカーで構成されるThe Consumer Goods Forumの下で設立された組織です。GFSIから承認を受けた認証制度は「GFSI 承認スキーム」と呼ばれ、グローバルに通用する食品安全の国際規格として世界中で利用されることになります。
第4回GAP普及大賞 表彰式
GAP普及大賞とは、「最もGAP普及に貢献した取り組み事例を表彰するもの」です。
≪第4回GAP普及大賞 受賞事例 / 受賞者≫
特別賞 受賞事例
高校生による生産・加工・販売を通じた幅広い活動を後押しする高度なGAPへの取り組み
<受賞者> 山形県立上山明新館高等学校(山形県)
GAP普及大賞 受賞事例
魚沼コシヒカリの産地におけるJAと行政が連携したGAP普及の取り組み
<受賞者> JA北魚沼GAP部会(新潟県)
国内随一のじゅんさい産地においてGAPによる高品質化を目指す取り組み
<受賞者> 三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会(秋田県)
選考委員長 総評
≪選考委員≫
中嶋康博(東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
岩元明久(日本農業普及学会 常任理事)
迫田登稔((独)農研機構 中央農研センター 上席研究員)