第8期 臨時総会 記念講演会 「日本とEU -直接支払制度と環境支払制度とGAP-」
開催目的
日本で本格的なGAP普及がスタートしてから10 年余りが経とうとしています。その間、業界標準GAPを創るべく日本GAP協会が設立され、JGAP認証制度が始まりましたが、一方でその後も多様なGAPが次々と登場し、その内容や目的も多岐にわたっています。
現在、政府・与党を中心に日本型直接支払制度(多面的機能支払)の新設が議論されています。国土保全や水源涵養、集落機能など、農業・農村が果たしている多面的機能を維持することに対して農業者に直接支払する制度であり、さらに促進を図るために環境保全型農業直接支払の改定も同時に審議が進んでいます。
上記のどちらも源流としてはEU の取り組みがモデルとして参考にされてきました。EU の直接支払制度はクロスコンプライアンスとセットになっており、支払いを受けるためにはGAPの実践が要求されていると説明する研究者もいます。また、これとは別に環境支払制度があり、そこでもGAPのようなチェックリストがあります。
日本では、“GAPと呼ばれているもの”について情報が錯そうしており、それが日本のGAP普及の軸足が定まらない最大の原因であると思います。GAP普及の公益団体である日本GAP協会として、日本とEU で“GAPと呼ばれているもの”を改めて整理する機会を作りたいと考え、このたびの講演会を企画しました。
正しいGAP普及のために不可欠な情報になると思います。ぜひ、ご来場ください。
開催概要
■主催:日本GAP協会
■日時: 2014年1月16日(木) 16時00分から17時45分
■場所:千代田放送会館(千代田区紀尾井町1-1 TEL:03-5210-4306)
講演一覧(敬称略)
※当日の印刷の都合上、2ページ目が白紙になっております。
日本GAP協会 事務局長 開会の挨拶
基調講演「EU の直接支払制度・環境支払制度とクロスコンプライアンス/GAP」
学習院女子大学 教授 荘林幹太郎
講演「日本型直接支払制度(多面的機能支払)と環境保全型農業直接支払 最新動向」
農村振興局 農村政策部 農村環境課 課長 小平均
パネルディスカッション
「日本の農業環境政策とGAP の方向性」
上記の発表者に加え、一般社団法人JC総研 基礎研究部客員研究員 和泉真理