2026年10月20日

持続可能な農業の未来を切り拓く「GAP Japan アワード 2026」受賞者決定

一般財団法人 日本GAP協会は、GAP(Good Agricultural Practices)の普及を一層推進し、持続可能な農業の未来を切り拓く、優れた取り組みを表彰する「GAP Japan アワード 2026」の受賞者を決定しました。

本年度の受賞者は、【一般部門】イシハラフーズ株式会社(宮崎県)、株式会社ヨークベニマル(福島県)、株式会社One(石川県)、【教育部門】三重県立農業高校5校(三重県)です。

受賞者は、11月20日(金)に開催されるシンポジウム「GAP Japan 2026」で表彰されます。

受賞団体

一般部門

イシハラフーズ株式会社

宮崎県

「畑から食卓、そして地域へ。JGAPを軸に進化するイシハラフーズの農業経営」

一般部門

株式会社ヨークベニマル

福島県

「産地・消費者をつなぐ、ヨークベニマルのGAP推進」

一般部門

株式会社One

石川県

「AIと現場の力で進化するGAPマネジメント」

教育部門

三重県立農業高校5校

三重県

「農業高校5校がつながり拓く、持続可能な農業の未来」

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選考委員(五十音順)

齋藤 一志(公益社団法人 日本農業法人協会 会長)

田口 光弘(農研機構 中日本農業研究センター 経営支援研究部 次世代経営体育成グループ長)

針原 寿朗(一般財団法人 日本GAP協会 評議員/元農林水産省 農林水産審議官)

福井 栄治(一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会 理事長)

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「GAP Japan アワード 2026」受賞者(五十音順)

イシハラフーズ株式会社(宮崎県)「畑から食卓、そして地域へ。JGAPを軸に進化するイシハラフーズの農業経営」

【活動概要】

宮崎県都城市で、自社農場における野菜の生産から急速冷凍加工、冷凍野菜の販売までを一体で行っています。

2020年にJGAP認証を取得。作業管理アプリや二次元コードを活用して圃場や作業情報を一元管理し、大規模な農場の効率的な管理やトレーサビリティの強化につなげています。

また、農業未経験者の育成や動画を活用した教育、資格取得支援などの人材育成を進めるほか、視察や勉強会、収穫体験などを通じて、地域へのGAP普及にも取り組んでいます。

【受賞のポイント】

JGAPを経営改善や人材育成のために、農場経営の基盤として活用。食品メーカーでありながら自ら大規模な農業生産を行い、JGAPを軸にDX、食品安全、働き方の改善などを一体的に進めている点が評価されました。

さらに、農場だけで完結せず、加工・販売、消費者への情報発信、地域との連携まで取り組みを広げ、食品メーカーによる農場経営の一つの方向性を示しています。

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イシハラフーズ株式会社:https://www.ishihara-foods.com/

株式会社ヨークベニマル(福島県)「産地・消費者をつなぐ、ヨークベニマルのGAP推進」

【活動概要】

2017年に「GAP取組み計画」を策定し、青果担当者を中心にJGAP指導員を育成。2026年8月までに社員、生産者、取引先等125人が基礎研修を受講し、認証取得を目指す産地にはJGAP上級指導員を派遣しています。

2023年にPB「三ツ星農産物」の基準にJGAP認証を加え、2025年度には三ツ星農産物に占める認証農産物の割合が30%を超えました。また、JGAP認証野菜を使用した商品開発やGAPフェア、店頭での販売・情報発信を通じて、消費者への周知にも取り組んでいます。

【受賞のポイント】

小売業として、自社の社員がJGAPを理解したうえで産地に出向き、認証取得を支援するとともに、産地のJGAPへの取組を実際の調達・販売につなげている点が高く評価されました。

認証取得を産地に求めるだけでなく、人材育成や産地への支援から、認証農産物の調達・商品化・販売、消費者への情報発信まで一体的に進めており、産地と消費者をつなぐ小売業ならではのGAP推進を実践しています。

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ヨークベニマル株式会社:https://yorkbenimaru.com/

株式会社One(石川県)「AIと現場の力で進化するGAPマネジメント」

【活動概要】

石川県金沢市で、れんこんなどを生産。新しい持続可能な農業モデルの確立を目指して「面積を増やさず収益を上げる」を掲げ、JGAPを農業経営に活用しています。JGAPの管理点や自社のリスク評価表を汎用AIに学習させ、リスクの洗い出しや対策の検討に活用。品目ごとにリーダーを置き、季節に応じて役割を交代する体制も導入しています。

農福連携にも取り組むほか、行政等と連携した講演や視察受け入れを計18回、延べ1,111人に実施し、地域や次世代へのGAP普及にも取り組んでいます。

【受賞のポイント】

JGAPを農業経営の基盤として、AIなどの新しい技術を取り入れながら、現場の従業員が自ら考え、改善を進める「人」中心のGAPマネジメントを実践している点が高く評価されました。

経営者から現場への権限委譲によるボトムアップ型の組織づくりとGAPを結びつけ、新しい技術と現場の力を生かした農業経営のあり方を示しています。

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株式会社One:https://www.one2013.com/

三重県立農業高校5校(三重県)「農業高校5校がつながり拓く、持続可能な農業の未来」

【活動概要】

四日市農芸、久居農林、相可、明野、伊賀白鳳の県立農業高校5校が連携し、米、茶、豚肉、日本なし、ぶどうなど多様な品目でGAP認証を取得。「総合実習」「課題研究」等の授業を通じて、生徒が農場でGAPを実践しています。

GAP食材を使った料理や商品開発、販売実習、県産業教育フェアでのPRなど、生徒が主体となってGAPの価値を消費者や地域に伝える活動にも取り組んでいます。

【受賞のポイント】

県立農業高校全5校が、県農林水産部や県教育委員会と連携し、持続可能なGAP教育を推進する体制を構築している点が高く評価されました。

学校や担当する教員が変わっても継続できる体制のもと、生徒がGAPを学び、実践することで、課題解決力やコミュニケーション能力を養う学習体制を充実させ、県全体で次世代へつなぐ農業教育の仕組みを構築しています。

表彰式・記念講演について

受賞者の表彰式と記念講演は、2026年11月20日(金)に開催されるシンポジウム「GAP Japan 2026」にて行われます。

本シンポジウムでは、表彰式・記念講演の他、実業家の堀江貴文氏を迎え、基調対談「ホリエモンと考える、日本農業の次の一手」、農林水産省による講演「これからの農政とGAPの役割」、日本GAP協会から「JGAPの次なる展開」の発表も行います。

農業の未来に貢献するGAPの姿について語り合い、その展望を皆様と共有して参ります。ぜひご参加ください。