消費者に聞きました。JGAPって、どんな印象!?

[ JGAP認証畜産物に関する意識調査 ]

注目が集まりつつあるJGAP、その認知は?

JGAP認証は、食の安全・安心、そして持続可能な農業を実現するための基準です。2025年の大阪・関西万博でも調達コードに採用されるなど、社会的なニーズが高まりつつあります。

でも実際のところ、消費者の皆さんはどのくらいご存じなのでしょうか?そこで日本GAP協会では、全国の1,000人の消費者を対象に「JGAP認証畜産物」に関する意識調査を実施しました。

JGAP、まだ知らない人が多いけれど

「JGAPを知っていますか?」という質問に対しては、「名前も内容も知っている」と答えた方が4.2%、「名前だけ聞いたことがある」という方が20.4%でした。まだまだ認知はこれからですが、年代別では若年層を中心に認知度がやや高く、今後の広がりが期待できそうです。

内容を知って前向きに

JGAPの取り組みについて説明を読んでもらったところ、「取り組んでいる生産者を応援したい」と答えた方が29.1%、「好感が持てる」と感じた方が28.1%でした。まだ認知度は高くないものの、内容に触れたことでJGAPに取り組む生産者の姿勢に好意的な印象を持つ方が3割いたという結果は、今後のJGAPの広がりに向けた大切な手がかりになりそうです。

JGAPを選びたくなる理由とは?

JGAP認証の畜産物を「選びたいと思う理由」についても尋ねました。いちばん多かったのは、「食品の安全に配慮しているから」(62.3%)。続いて、「食品に対する信頼性が増す」(54.6%)、「持続可能な農業に取り組んでいる」(46.4%)といった回答が続きました。

また、食品の安全性や信頼性だけでなく、「働く人の安全性や人権への配慮」「地球環境への配慮」といった取り組みも評価されていることがわかりました。

ロゴマークが、選ぶきっかけに

パッケージにJGAPのロゴマークが表示されていた場合、「購入意欲が高まる」「やや購入意欲が高まる」と回答した方を合わせると52%にのぼりました。JGAPの取り組みが見える化されることで、選ぶときの安心感につながっていることがうかがえます。

今回の調査では、「JGAP」という言葉を知らない方が多いという現状がある一方で、JGAPの内容を知ったことで、生産者の取り組みに対して前向きな印象を持つ方も一定数見られました。

食品の安全性や信頼性への意識に加えて、環境や人への配慮といったサステナブルな視点も評価する声もあり、JGAPが目指す持続可能な農業のための取り組みが、少しずつ消費者にも共感されつつあることが感じられます。

日本GAP協会では、今後も消費者の皆さまに向けて、わかりやすく親しみやすい形でJGAPの取り組みを発信していきます。

(調査年月:2024年8月)

※農林水産省「令和6年度 持続的生産強化対策事業(畜産GAP拡大推進加速化)」より