環境モニタリングとは何ですか。

環境モニタリングとは環境のコントロールについてアセスメント(評価)するもの、となります。ここでの環境とは農産物取扱い工程を取巻く生産環境のことといえます。

もともと環境モニタリングの要求事項は米国におけるロメインレタス保管工程中の問題に起因するリステリア属菌と大腸菌の管理を模索する過程でできました。

簡単にいえば管理すべきハザードであるにも関わらずCCPの樹形図(Decision tree)ではCCP等で管理することが不可能となるのでHACCP側で管理するのではなく重要なPRPとして管理しようという意向でできたものといえます。

このことから環境モニタリングはCODEX文書(下記厚労省URLからダウンロードできます)でも解説があるように対象となるすべてのロットに指標を設定してモニタリングするのではなく,引き続き後工程でリステリア属菌や大腸菌群を除去または許容できるレベルまで低減するCCPを設定しなくてもよいことを確認するVerification(妥当性確認)のプロセスといえます。
https://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/codex/06/dl/06h.pdf

リステリアについては下記URLも参考になさってください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html
http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/005_databox/0504_jouhou/0601_eiken_news/files/eiken_news173.htm