素材の安全性について、荒茶工場では様々な機械設備を使用しており、中にはかなり古いものもあります。茶葉が接触する全ての機械設備のSDS(安全データシート)を機械メーカーに取り寄せるのは困難です。何か参考になるデータ等はないのでしょうか?

※過去の技術レターについて対応する管理点をJGAP2022に変更し、内容も修正しました。

管理点と適合基準:ASIAGAP 18.7(技術レター2017年6月号)

接触面の素材による食品安全への影響を検討し、影響がある場合は使用していない」という要求なので、リスク評価の一つといえます。

茶機械工業会からこの管理点に対する見解が発表されましたので、リスク評価の参考として下さい。以下、発表文面です。
(文中のJGAP 農場用管理点と適合基準Advanceは現在のASIAGAPです)


平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

近年、JGAPを取得される方が増えております。2016年9月発効の「JGAP 農場用管理点と適合基準Advance茶」では管理点 18.7 「農産物接触面の安全性」が新たに設けられました。

製茶の過程は、圃場における機械装置から製茶工場での加工装置、搬送装置など様々な機械装置を使用します。これら機械装置は長年に亘りご使用いただいているものであり、常温での接触や比較的短時間の接触ではリスクは低いと考えられます。しかしながら、お使いの機械装置については、使われている環境(水や温度条件など)や使用年数などを考慮に入れ、リスク評価時に劣化や変質(脆くなってしまっているなど)、剥離がないかなどにご注意下さい。

安全性の確認の一つして「購入業者から器具及び包装容器の安全性を確認できる資料を入手して確認する」手段が記載されております。日本茶業機械工業会としましては速やかに資料の提供ができますよう対処いたしますが、製造時から時間のたったものや使用素材によっては、確認資料の入手が困難な場合がございます。予めご了承下さいますようお願い申し上げます。

日本製茶機械工業会は、これからもお客様が安全に安心してご使用いただける製品の提供に努めて参ります。

日本茶業機械工業会