自分の農場でこれまで病原性大腸菌の事故が発生していない場合、食品安全のリスク評価は健康被害の重篤性×発生頻度から、重篤性は高いが発生頻度はゼロなのでリスクは低いと判断していいのでしょうか?
※過去の技術レターについて対応する管理点をJGAP2022に変更し、内容も修正しました。
管理点と適合基準:青果物2022 7.3.1(技術レター2016年12月号)
管理点7.3.1で要求されている食品危害要因(生野菜の病原性大腸菌、リンゴや梨のパツリン(カビ毒))は、その業界で事故が実際に発生しており特に注意が必要であるとの意図から記載されているものです。
自分の農場で発生していなくとも、業界で事故が発生している場合、発生頻度がゼロとはならず、リスクが低いとは言い切れないため、病原性大腸菌の重篤性を踏まえた対策の実施は必須です。
従って、適切な手洗い等の対策を確実に継続して実施することが肝要です。