品目を限定した審査の場合に、倉庫内(農薬・肥料・機械類等)の管理状況や記録類はどのように審査されるのでしょうか?
(技術レター2012年6月号)
倉庫内での管理状況や記録類が対象品目の工程の適切性に影響があるかどうかという視点で審査することになります。
例えば対象品目をレタス、対象外品目を米とします。米に使用する農薬・肥料・機械類が別倉庫で保管されている場合には、その倉庫は審査の対象外です。
それに対し、レタスに使用する農薬と米に使用する農薬が同じ農薬保管庫で保管されており、米に使用する農薬の管理が不適切でレタスの農薬管理(レタスの食品安全)に影響を及ぼすのであれば不適合となります。
また、在庫記録について、米だけに使用する農薬は在庫が記録されていなくても不適合にはなりませんが、レタスと米の両方に使用する農薬は在庫記録が無ければ不適合となります。肥料や機械類の管理も同様です。
但し、対象外の品目についてもJGAPを利用して管理することは農業経営のリスク管理強化につながりますので、審査・認証とは関係なく実施することをお勧めします。